映画『ジョン・ウィック』から読み取る「復讐の美学」

映画感想・考察シリーズ(ネタバレあり)

数あるアクション映画の中でも『ジョン・ウィック』シリーズはとりわけ異才を放つ傑作と言えるでしょう!

今回はその一作目『ジョン・ウィック』から、主人公ジョンの復讐について書いていきます。

※若干ネタバレを含みます。

未視聴の方は一度視聴してから読むことをお勧めします。(内容知ってても十分楽しめる映画ですが一応)

簡単なあらすじはこちら

主人公のジョン・ウィックは、元殺し屋である。彼は退役し、妻と静かな生活を送っていたが、妻が病気で亡くなってしまう。彼は孤独と喪失感に苛まれながらも、妻からの最後のプレゼントとして受け取った子犬を大切にすると誓い新たな日々を歩んで行こうとしていた。

そんな矢先、ジョンはロシアマフィアのボスの息子に車を奪われ、その子犬も殺されてしまう。ジョンは復讐心に駆られ、かつての暗殺者の能力を取り戻して、マフィアに復讐するために戦い始める。

端的にいうと、この映画は

「俺から犬と車を奪いやがって!畜生!ぶっ殺してやる!」

と最強の男が大立ち回りするお話です。

ストーリーは実にシンプル。

なのでストーリーを一切把握しなくてもアクションシーンだけで十分満足感のある映画ですが、

そんなアクションを楽しみながら、私はふと考えました。

復讐って悪いことなのだろうか?

「復讐には何の意味もない」「復讐をしても死んだ人はもう帰ってこない」「復讐は復讐を呼ぶ」

だから復讐は悪だとよく言われたりしますね。

この映画を軸に考えてみるとどうでしょうか。

極悪非道のドラ息子に対し、ジョンは復讐という道を選びますが、復讐は傷心したジョンの生きる目的となるばかりでなく、伝説の殺し屋を再来させる結果となりました。

復讐心そのものには大きな意味があったと言えますね。

一方で、復讐の先にあるのは次の復讐という論はこの映画において裏付けられました。

映画の終盤では息子を失ったマフィアのボスが復讐に燃えていました。

結局こちらの復讐はうまく行きませんでしたが・・・

息子を殴ったり自分の命と引き換えに息子の居場所を教えたり、あまり愛情がないのかと思ったりもしましたがそんなことはなかったんですね。

余談ですが・・・

少し前にこんな画像がSNSで話題になりましたね。

※もちろんコラ画像です。聖人キアヌ・リーブスはこんなこと言いませんからね!

結論

復讐も時にはアリかも?(手段と相手を選ばないと返り討ちになる!)

この映画のキャッチコピーは「見惚れるほどの、復讐。」

最高の復讐劇を見せてくれました!

2024/02/18時点では

タイトルとURLをコピーしました